法律相談#54 「父親が死亡しました。葬儀費用の支払に充てるために父親の預金口 座からお金を引き出そうと思ったら・・・」


父親が死亡しました。葬儀費用の支払に充てるために父親の預金口
座からお金を引き出そうと思ったら、銀行からたくさんの資料を要求されてしまいました。どうしてすぐに払戻ができないのですか。

お父様の資産は死亡により相続人に相続されます。しかし、銀行からすると、窓口に来られたあなたが相続人であるかどうかは戸籍で確認しないとわかりません。
また、相続人が一人だけなのか数名なのかどうかもわかりません。あなたの要求に応じて支払をした後に別の相続人から請求されてしまうとなると、銀行も困ります。
そのため銀行は、被相続人の死亡の事実がわかればすぐにその預金口座を凍結します。また、相続人から払戻の請求があっても、戸籍や除籍謄本、相続人全員の署名押印のある払戻請求書、各相続人の印鑑証明書などの提出を要求して払戻手続に間違いがないようにするのです。
葬儀費用は突然発生する出費なのに、なんと銀行は不親切かと思われるかもしれません。しかし、この措置は、銀行としても過誤払いを避けるためにはやむを得ないのです。
こういうことにならないためには、生前のうちに被相続人と相談して預金を現金化しておくなどの準備が必要でしょう。

次回は5月8日(月)