妊活相談室 #11「結婚7年目です。主人が男性不妊の検査を希望しておりますが…」

結婚7年目です。主人が男性不妊の検査を希望しておりますが、どのような検査でしょうか。また、費用や保険の適用についても教えてください。

  男性の不妊検査で基本になるものが、皆様もご存じの精液検査です。この検査は健康保険が適用され、その実費負担は初診の場合は1,160円、再診の場合700円です。精液検査で調べる項目は、精液量、精子数、運動率、奇形率、白血球数となります。この検査で異常があった場合は、その他に検査が必要となってきます。ではこの検査の評価についてですが、肝機能検査のように正常値というものはありません。その理由はその都度(射精の度に)射精量や精子数の変動が大きく、実際10倍の差がある時もあります。ただWHO(世界保健機関)が定めた基準値があります。この基準値の意味は、何もしないで妊娠したカップルの男性の精液所見の最小から5%をカットした数字で表しています。つまりWHOの基準値は、できうる数字を示しています。精液検査は必ず行う検査ですので、1回以上は行っていただきたいと思います。1回目の検査で異常か基準値ぎりぎりであれば、2~3回検査を行って平均値をとることをお勧めします。この検査の健康保険適応が月1回になりますので、次回再検査になる場合は月が替わってからになります。
精液の中に精子が全くいない時は、男性のホルモン検査と超音波で精巣の大きさをチェックすることが必要となります。奇形率が多いときは精子を染めるクルーガーテストという検査を行いますが、これは保険適応外になります。また精子所見が不良の時は、サバイバルテストというものを行うこともあります。これは、100%運動している精子を抽出して24時間後の生存精子を確認する検査になります。この検査も保険適応外です。
不妊の原因が男性側にもあることが世間でも広く認知されてきました。夫にも検査を受けてもらいたいが応じてもらえないという話をよく聞きます。当院では不妊相談室を設けておりますので、ご夫婦で受講していただく際に男性の検査の必要性について医師からわかりやすく説明させていただいております。

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