妊活相談室 #2「40代ですが、もう一人子どもが欲しいです」

40代ですが、もう一人子どもが欲しいです。初産から5年経っていますが、妊娠は可能でしょうか。

 経験上、お一人出産されている方が治療を受けられると、9割位の方は妊娠されると思います。ただ、妊娠成立に重要な一番のポイントは年齢です。そして残りの一割の方にこの年齢の壁が立ちはだかるわけです。
では何故年齢が上昇すると妊娠率が下がるのかと言うと、卵子の量の減少と卵子の質の低下によるものです。これは女性が出生後(赤ちゃんとして生まれた時から)卵子は体内で産生されることは無く、母体と一緒に年齢を重ねていきます。卵子が年齢とともに減少していくと卵巣機能(卵巣予備能ともいいます)は低下し、排卵障害や卵子の受精障害を起こします。卵巣機能を調べるには、採血をして血中のホルモンを測定することや、エコー(超音波装置)で卵巣を検査することにより分かります。
勿論 歳だから妊娠が成立しないという訳ではありません。自然に経過をみて妊娠が成立しなければ、積極的に治療されたほうが妊娠率は高くなることが統計で証明されています。積極的な治療方法のひとつには、子宮卵管造影(造影剤を子宮口から管を使って注入しレントゲンで撮影します)があり、この子宮卵管造影により三分の一くらいの症例が妊娠するとの報告があります。これは子宮卵管造影検査では、子宮の形態異常の有無を調べることと、卵管の通過性を調べることを目的としていますが、この検査を行うことにより卵管が刺激され卵管の動きが良くなると考えられています。(卵巣と卵管は離れているため排卵時には卵子をキャッチするために卵管が卵巣に寄っていかなければならないので、子宮卵管造影で卵管を刺激することは有効と考えられます。)
また、他の積極的な治療は卵胞(卵子の入っている袋みたいなものです)を刺激する方法で、いわゆる排卵誘発のことです。これは薬(内服薬、注射薬)を使います。排卵誘発は、卵の質を上げ、排卵する卵の数を増やし受精する確率を増やす訳です。
いずれにせよ、お一人出産されているという事は、妊娠可能な男性側の妊孕力(にんようりょく)がある証明です。女性の年齢を考えられて早目にまず受診をされるか、不妊専門医にご相談されてみてください。

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