妊活相談室 #26「夫の精子が少ないので、顕微授精でないと妊娠は難しいと言われました」

夫の精子が少ないので、顕微授精でないと妊娠は難しいと言われました。他に方法はないのでしょうか?

  原則、精子が少ない場合は排卵に合わせてタイミングをとる方法では妊娠する確率は低いと考えられます(射精するたびに精子の数は変動が激しいため、突発的に妊娠することもあります)。ではこの場合どうすればよいか。まず、排卵誘発をして排卵数を多くします。そしてタイミングをとってみて上手くいかなければ人工授精に進むのが良いかと思われます。人工授精をする場合、精液をそのまま使用することはせず、精液を洗浄して精子のみを子宮内に注入します。注入した時の動いている精子の数(総運動精子数といいます)が妊娠成立の決めてと考えられています。人工授精で妊娠するためには、総運動精子数1000万以上、500万以上、100万以上必要といろいろな意見が文献で報告されています。実際の経験では100万でも妊娠される方は多くいらっしゃいます。また、10万で妊娠される方もおられます。ちなみに正常と言われる方の精子数は、2000~3000万です。そして、人工授精を何回か行って上手くいかなければ体外・顕微授精をお考えになられてはいかがでしょうか(人工授精の回数について詳しくは当院ホームページをご参照ください)。もちろん治療法の選択については、卵巣機能や女性の年齢といった各々個人差もありますし、またご夫婦のお考えもありますので納得のいく説明を専門医から受けて治療方針を選択されてはいかがでしょうか。専門医から情報を提示され、ご夫婦が後悔しない治療を選択されることが不妊治療を進めていく上で一番必要なことだと思います。

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