妊活相談室 #36「こどもが欲しいのですが、3年間妊娠しません」

こどもが欲しいのですが、3年間妊娠しません。月経は順調なのですが、排卵誘発剤を勧められました。なぜ使うのでしょうか?

 月経が順調で基礎体温が高温相を示していても、排卵しているとは限りません。超音波画像で、卵胞(卵子の入っている袋)が20㎜で潰れるのを確認して排卵をしていると判定します。卵胞が潰れずに膨れ上がり、未排卵の場合が多いのです。この病態は黄体化未破裂卵胞症候群という排卵障害で、月経も順調にきます。ただ、超音波で卵胞が潰れたことを確認しても、その中に卵子が入っているかどうかはわかりませんし、妊娠する正常な卵子とは限らないのです。つまり生理の時に卵胞が10~20個あり、このうち1個排卵する卵胞を神様が選んでも必ずしも良い卵子とは言えないのです。そこで薬を使いより多くの卵子を排卵させることで、より多くの良好な卵が排卵される確率が上がるわけです。
当院の統計では、妊娠された症例の80%の方は体外受精以前の治療で妊娠されています。そして38歳以下であれば、卵管障害や無精子症などの特別な場合を除き、排卵誘発剤の治療をしっかり行えば妊娠の可能性は十分にあります。ぜひ主治医の先生の説明を理解されたうえで、排卵誘発剤を試されてみてはどうでしょうか。

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