妊活相談室 #4「私は今年45歳になります」

私は今年45歳になります。有名人の方が40歳代後半でも出産しておりますが、現代の医学では出産できる可能性が高いのでしょうか?

   よく外来の診察で質問を受ける項目の一つに何歳まで妊娠可能ですかと聞かれることが有ります。現代においては平均寿命が延び、江戸、明治、大正、昭和と比べると女性の外観も若くなり(40歳のかたでも30歳位に見える方も大勢いらっしゃいます)女性のライフスタイルが劇的に変化し、また閉経時期も江戸時代が40歳位だったのが現在は平均50・5歳位まで延びました。結婚適齢期という言葉は死語となりましたが、女性の妊娠適齢期は江戸時代も平成の世も同じなのです。
生理があるうちは妊娠が可能であると考えられている方がいらっしゃると思いますが、それは大変な間違いです。具体的に説明しますと、普通、卵子の周りにある細胞がホルモンを分泌するため生理はおこります。妊孕能の上限を過ぎた場合は、健全な卵子はありませんので排卵がありません。概ね閉経( 51~52歳)の10年前(41~42歳)が妊娠の限界と考えられます。妊孕能は22歳でピークに達し以後低下して行き、42~43歳までが妊娠の上限ということになります。
これだけ科学が進歩し、生殖医療の技術が進んだ現在でも、100%ではありませんが、44歳以降においては、ご自分の卵子での妊娠はかなり難しいということになります。妊娠を可能にする方法としては、以前に凍結した受精卵があればそれを用いる方法があります。(晩婚化の状況を踏まえ、日本生殖医学会では、独身女性が30歳代までに将来の妊娠に備えて卵子を凍結保存することを近く認める動きにあります。)これ以外に、かなり特殊ではありますが海外では(特にアメリカやオーストラリアなど)卵子提供が盛んに行われております。これは卵子を他人から供給してもらい、それを受精させて妊娠出産させる方法です。この方法が現時点での妊娠の限界を超える方法かもしれません。

本来、20歳から35歳程度での適齢期での出産が望ましいですが、適齢期を逃した方は少しでも早く専門医に相談してアドバイスを受けられてはいかがでしょうか。

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