妊活相談室#41「夫に精子が無くても妊娠は可能?」

夫が精液検査で精子が全くないと言われました。
今は、精子が無くても妊娠が可能と聞きました。本当ですか?

 確かに無精子症(精子が全くいない状態)のカップルでも妊娠は可能になりました。
私が医師になった昭和57年の頃には、無精子症の方の妊娠は考えられませんでした。
現在では、手術で精巣の一部(マッチ棒の頭位)を取り出し、精子を確保してこれを顕微授精させる方法が行われています。
しかし、この方法を用いても全員が成功するわけではありません。海外の報告では、精巣から精子を回収できる確率は40%位です。当院でも泌尿器科の先生のご協力を得て精巣から精子回収を行っております。精子が取れる確率は3人に1人(33%)よりやや多いくらいですので、海外のデータと同等です。また、精子が取れた場合は全員妊娠が成立しています。
では、どのような場合に精子が回収できるかというと、男性ホルモン検査と精巣の大きさでだいたい判ります。ホルモン値が異常に高い場合と、精巣の大きさが小さい場合はほとんど採取できませんでした。ただ、今年から手術を行った男性不妊の方の場合、助成金が出ることになりました。痛みが無いように麻酔を充分に行う入院費用も含めても、この助成金額で大まか賄うことが出来るようになりました。無精子症と診断された方は、この治療を検討されてみてはいかがでしょうか。

  • 妊活や更年期に関するご質問がある方は編集部まで