妊活相談室#48


タイムラプスという培養器で体外受精の受精卵の判定ができるという記事が雑誌に載っていましたが、どのようなものですか?

  以前、セカンドオピニオンを担当している雑誌でもコメントしたことがあります。タイムラプスというものは、数秒間から30分などの単位で受精卵の分割を撮影します。受精の確認や、受精卵の出来上がりを確認するためにわざわざ培養器の外に出さないで済むのですが、文献上タイムラプスを使用しても妊娠率に変わりはないとのことです。研究用としては有効でしたが、治療を受ける方にはメリットはありませんでした。
しかし、今回発売されたタイムラプスは、受精卵の分割過程における細胞質などの数項目のデータをチェックして器械が妊娠率の良いものを判定する機能を持ちました。移植する受精卵の選別は、通常形態的にグレードの良いものを選んで移植に使用しています。最新のタイムラプスは、形態の他数項目のデータを解析することにより妊娠率のよい受精卵を選び移植することができます。この治療成績に関しての論文は、すでにアメリカ生殖医学会で発表されており信頼性のあるものです。

※詳細は大島クリニックのホームページ

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