妊活相談室 #57「もともと血圧が高めです。血圧が高いと出産にリスクがあると…」


もともと血圧が高めです。血圧が高いと出産にリスクがあると知らずに1人目を妊娠し薬を飲みながら様子をみつつ38週目で帝王切開になりました。2人目が欲しいのですが血圧が高めでも妊娠してよいのでしょうか?

妊娠20週以降に高血圧となった場合は、妊娠高血圧症候群(以前の妊娠中毒症)となります。妊娠前から高血圧の方は慢性高血圧症であり、妊娠を契機に発症する妊娠高血圧症候群と区別されます。ただ予測因子としての慢性高血圧は、妊娠高血圧症候群発症のリスクが9倍(初産だと3.8倍、腎疾患では7.2倍、糖尿病では5.6倍)となります。
 慢性高血圧の方で、どのくらいの程度であれば妊娠が可能なのか? 慢性高血圧症で「妊娠を許容する」明確な基準は残念ながらありませんが、妊娠を避けるべき病態は次のように考えられています。①治療にもかかわらず拡張期血圧が110以上、②2剤以上の降圧剤を必要とする、③腎機能の血液所見が不良、④血管障害、心筋梗塞、心不全の既往、などが挙げられます。これらの条件に当てはまらなければ、妊活にチャレンジしてください。妊娠成立のポイントは、女性の年齢です。血圧の高い方は、早めに血圧を下げる治療を開始してみてはいかがですか。排卵から2週と3日までは、内服している薬の影響はありませんから安心して薬を服用してください。

※詳細は大島クリニックのホームページ

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