漢方でととのえるvol.21 花粉症の原因は「衛気」不足!?
今年の北陸地域のスギ花粉は昨年の1.7倍と聞きました。嫌な花粉症の季節です。
しかしながら漢方では、アレルギー性鼻炎の原因は花粉ではなくそれを受ける側の人にあると考えます。いろんな外敵から身を守るバリアエネルギーのことを「衛気」と言い、この「衛気」不足が大きな原因です。
その不足の第1は陽気の不足(陽虚)でつまり体が冷えている状態。第2に胃腸が弱っている事による血の不足も「衛気」不足に繋がります。日常の養生として胃腸を守るため、生野菜・生もの・体温より冷たいものを避け、胃に負担のかかる味の濃いもの甘いものも控えて栄養分をしっかり吸収できるようにしましょう。そして第3の原因は気の不足( ききょ 気虚)で抵抗力の不足になります。この「気虚」が一番問題で表面的な花粉との接触にとどまらず、邪が体内に入り込み胃腸を崩し、花粉症のシーズンが終わっても不調が長引いてしまいます。「気虚」にはとにかく休憩が必要です。体をゆっくり休め、心も気分転換でリフレッシュしてください。
花粉症も例にもれず酷くしないためには日ごろの養生が大切ですね。