法律相談#49
多額の借金があり、それぞれの債権者から支払の催促をされて八方塞がりの状態で夜も眠れないくらい悩んでいます。どうしたらいいでしょうか。
自分で八方塞がりと思っていても他人に相談するとうまい解決方法が浮かんでくることがあります。
例えば、負債として①金融機関からの借入金、②家族からの借入金、③税金、④自宅をリフォームした際の業者への工事代金などがあるとします。
こういう場合、弁護士は、支払の優先順位を考えます。②、③については、支払の猶予を求めます。役所は、生活が苦しい事情を説明すれば支払方法など相談に応じてくれるからです。家族も事情を説明すれば納得してくれる場合が多いはずです。他方、④はできる限り支払いに応ずる必要があります。相手方は売上の回収ができないと大変困るからです。
つまり、④、①、②、③と優先順位をつけます。そして、限られた収入とにらめっこしながら返済計画を立てます。そうすると、解決への道が開かれてきます。
八方塞がりで大変だと思うときに重要なことは、①複数ある課題に優先順位をつけて整理をすることです。整理をするだけでも頭の中がスッキリします。②自分だけで考えずに専門家である他人に相談することです。専門家は実績と知識とに基づき自分とは異なった観点で物事を見てくれるからです。