法律相談 #119

最近、職場内で仲間外れにされています。例えば、休憩時間に同僚たちの会話に入ろうとすると、みんな私から離れていきます。質問をしても無視されます。どうしたらいいでしょうか。

人を仲間外れにすることが悪いといわれますが、どうしてなのか考えたことはありますか？
それは、人が社会的存在だからだと思います。私たちは家庭、学校、職場などでいろいろな人と繋がりながら生活をしています、その繋がりを意識することで自己肯定感も生まれます。だから、その繋がりが絶たれることは、自分の存在自体が否定されることを意味します。つまり、仲間外れは人の心を傷つける人権侵害です。
仲間外れにされていることに気づいたら、まずは会社にそれを訴えてみてはどうでしょうか。2019年成立のパワハラ防止法は、労働者からの苦情があれば、会社が事実関係を調査して適切な措置を講ずることを会社に義務付けています。
もちろん、仲間外れは外部からは見えにくいので、立証することは難しいかもしれません。けれども、その訴えをきっかけにして、会社も職場の人間関係を注意深く見るようになるでしょう。また、仲間外れを仕掛けていた加害者も、会社から事実関係を確認されたことにより、自分の心のやましさに気づくかもしれません。
あきらめて沈黙することは、自分の心の傷を大きくするだけなので、絶対しないようにしましょう。
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