漢方でととのえるvol.11「痛みの原因はお血(ドロドロ血)!?」
西洋医学では「痛み」の原因は、筋肉・神経・骨などの損傷と考えますが、漢方で痛みが生じるということは、何らかの原因で血流の滞り(お血)が起きていると考えます。
腰痛、頭痛、生理痛、関節痛、肩こりetc…血流が悪くなる原因はいろいろありますが、油っこいもの・甘いもの・味の濃いものが多い食生活や、日ごろから緊張やストレスで血管が収縮している状態が続いていることなどが考えられます。また長時間パソコンやスマホを見続けて目を酷使していると血を大量に消費し、その上冷房で冷えてしまうと気(エネルギー)の不足、停滞を起こし?血の原因になります。湿気も血・気の停滞の原因になるので雨の日に痛みがひどくなるのもそのせいです。
日常の対処方法のポイントは、痛い部分だけをマッサージするのではなく、体全体を動かし血を巡らせ、深呼吸して気を巡らせます。お風呂にゆっくりつかるのも効果的です。また食養生では、大豆製品などで気を補い、しそ・三つ葉・バジルなどの香草で気を巡らせ、栄養価の高い卵で血・水を補いましょう。