漢方でととのえるvol.15「髪は「血余」、「腎」と深い関係あり!」
この季節、髪の毛が痛みがちですが外からの影響だけではありません。体内で作られた「血」は、生命を維持するのに重要な部分から先に運ばれ、最後に皮膚そしてその余りが髪の毛に行きます。健康でつややかな髪ということは、質の良い血液が十分な量を全身に配られ、さらに余るくらいあるということです。
また、髪は「腎」と深くつながっていて髪が細い、薄い、白髪が増えるなどは「腎」の弱りかもしれません。「腎」は生命力の源で成長発育・生殖を担っています。
そしてその髪の毛にしっかり「血」を与えていく頭皮も大切です。頭皮は、皮膚ですから潤いと関係する「肺」、血液を貯めておく「肝」と関わっていてこちらもまた「血」の質の影響を受けます。髪の毛は先天的な要素もありますが、食べ物、睡眠などの後天的要素が重要なので髪の状態から自身の生活を振り返ることも必要かもしれませんね。