気圧の変動などで頭痛が起きる方は少なくありません。頭痛は大きく二つに分けられ局部の痛みか頭全体の重い痛み。局部の痛みは、強いストレスでイライラし熱が頭のほうへ上がった時や、寒い所に長時間いた時など、血流の滞り(瘀血)でおきます。この瘀血を悪化させる原因として脾の弱りがあります。油っこいもの・甘いもの・味の濃いものでドロドロ血傾向に。また頭痛のきっかけを作ってしまうのがエアコンや扇風機などの冷気。特に気を付けなければいけないのは、素肌を冷気や風にさらさない事です。頭痛=「衛気」というバリアが崩れている状態。必ず何か1枚掛けて素肌に直接当たらないように工夫してください。頭全体のボアンとした鈍痛は、目の使い過ぎや寝不足、過労、生理中・後など血の不足が原因と考えられます。血を補うには生命活動を担う腎の働きを強化します。『腰は腎の器』と言われており、階段の上り下りや足の裏のツボ「湧泉」を刺激して、脳を補う「髄」を減らさないようにする事も効果的です。
漢方でととのえるvol.23 頭痛の原因は血流が悪いか、 血が足りないか?!
