法律相談#12
妻が家計を管理して、夫である私にはお小遣いをくれません。これは、離婚原因になりますか。
お金は社会生活の力の源です。どんなモノもサービスもお金で交換することができます。そのため、お金があればあるだけ自分の生活を豊かにすることができます。極端なことを言えば、お金で政治を買ってしまうこともできるわけです。
夫婦生活においても、お金は生活を経済的に支える基盤になっています。お金がなければ生活は貧しくすさんだものになります。また、夫婦でお金があったとしても、一方がそのお金のほとんどを管理していれば、他方は不公平感を感じることになります。
不満を言われる側は「些細なこと」と考えるかもしれませんが、お小遣いが少しでもあれば個人の生活に気持の余裕が生まれます。
私は、「財布の民主化」を提唱しています。つまり、家計の状況を絶えず双方がわかりあえる状態にする、お小遣いの金額についても、家計への貢献度などを双方で評価してお小遣いの額を決めるということです。
お小遣いを渡す余裕があるのに長期間渡さない状況が続くのであれば、離婚の原因になるものと考えます。