#23 自助グループ Dice(ダイス)代表 俳優 松橋 るんば道(みち)さん

自助グループ Dice(ダイス)代表
俳優
松橋 るんば道(みち)さん

茨城県牛久市出身
妙高市在住
ここら在住歴 5年

 

鳥のように鮮やかな髪。じつは白髪だから発色がいいのだと。40代にして髪が真っ白になるほど、過酷な人生を歩んできた。物ごころついたときから一人称は「ぼく」。小2のとき「松橋さんの自分の呼び方について」という学級会が開かれた。級友から「オカマ!」などの罵声を浴びせられた挙句、多数決で松橋さんは「わたし」と呼ぶことになり、泣きながら宣誓させられた。体は女性でも意識は男性。トランスジェンダーという言葉もなかった昭和の教育現場にあったのは、「差別」と「矯正」だった。不登校がちになり、高1でオーストラリアに単身留学。そのときの俳優兼語学講師の影響もあり、帰国後俳優を志す。劇団に入り、いきなり大舞台で大役に抜擢されるも、派遣社員との二足わらじ。劣悪な残業が続き、同僚の親友が30代で過労死。彼はゲイだった。性的マイノリティの生きづらさから精神疾患を患う人は多く、そうなると正規雇用は難しい。その先には貧困があり、自死を選んだ友も。松橋さん自身も重いうつ病になった。東京という、夢を搾取して成り立つ街で生きる意味はもう見つけられなかった。そんなとき、旧友の誘いで妙高を訪れた。半年通ううちに自然のなかでみるみる体調が回復した。自分は何をすべきか、考える余裕もできた。移住を決め、生きづらさを感じている人に元気になってほしいと「ダイス」を立ち上げた。ツイキャス―ライブやオフ会で仲間も増えている。「やりたいこと」の俳優業と「やるべきこと」のダイス。いまのわらじはこの二足だ。

日時も場所も決めずに始めるツイキャス-ライブ。この日は妙高山と愛車を従えて。ライブを聴くには、松橋さんのアカウント名「指輪ゴレ梵@Dice」(アカウントIDはvongole3)のサポーターになって通知を受け取る設定をする。「ライブ履歴」で過去のライブも再生できる。オフ会を8/6から3泊で池の平東本願寺青少幼年センターにて開催予定。

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