妊活相談室 #146

教えて妊活

「月経不順」で調べたら、脳からのホルモンが出ていないため排卵がないとのことでした。薬を内服しましたが排卵しませんでした。どうしたら良いでしょうか。

排卵は、脳からのホルモンの指令で起こります。まず脳の視床下部が合図を出し、下垂体という場所を通じて「卵胞刺激ホルモン(FSH)」が分泌されます。これが卵巣に届くと、卵子の入った袋(卵胞)が育ち始めます。卵胞が十分に大きくなると、女性ホルモン(エストロゲン)が増え、それを脳が察知して、「黄体形成ホルモン(LH)」という排卵を促すホルモンが一気に出て排卵が起きます。
 排卵を助ける飲み薬(例:クロミフェン)は、脳に「女性ホルモンが足りていない」と勘違いさせ、FSHをたくさん出させる仕組みです。これは脳がちゃんとホルモンを出せる人にだけ効果があります。
 しかし、視床下部や下垂体の働きが低下し、そもそも脳からホルモンが出ていない場合、クロミフェンで脳を“騙す”ことができず、排卵も起きません。このような場合には、FSH製剤の注射で直接卵巣を刺激し、排卵を促す治療が効果的です。ご自身の状態に応じて、専門医と相談のうえ、適切な治療法を選ぶことが重要です(詳細は、HP cocola妊活プラスで)。※編集部で改訂しています

妊活や更年期に関するご質問がある方は編集部まで

タイトルとURLをコピーしました