妊活相談室 #150

教えて妊活

高齢になると卵子の質が低下すると言われましたが、日常でこれを防ぐ方法はありませんか。

 加齢に伴い卵子の老化は妊娠の妨げになりますが、ニコチンアミドヌクレオチド(NMN)投与により、加齢による卵子の質の低下が軽減されたとの報告がありました(American Journal of Obstetrics & Gynecology8月号より)。NMNはビタミンB3からつくられる生体物資で、「ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD+)」という物質に変わり、エネルギー産生や細胞の若さの維持を助けます。体内生成されますが、加齢とともにNMNの生成が減りNAD+も減少、細胞核の損傷やミトコンドリアの活性低下が進むと考えられています。これまでの研究でもNMN投与により加齢に伴う卵子および胚の質低下が軽減されることが示されてきましたが、高齢マウスでの実験報告でした。今回の報告では、女性の胚胞(GV)期卵子を用いて38歳以上の不妊女性患者における研究を行いました。その結果、38歳以上の女性から得られた未成熟卵子で核成熟能の改善が認められ、加齢の影響を受けた卵子に対しNMNが再生的役割を果たすことが示唆されました。アメリカ食品医薬品局は、安全性への疑問点からNMN配合サプリメントの販売を禁止しましたが、日本では今のところ安全性に問題はないとされ販売されています。(詳細は、HP cocola妊活プラスで)

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