妊活相談室#34

特定不妊治療の助成金の申請回数が減ってしまうと聞いたのですが本当ですか?

  はい、助成回数が削減されていますので、その減った回数分を当院で補助することにしました。体外受精や顕微授精などの特定不妊治療助成金は、2年前までは初年度3回、以後年2回の計10回、年齢制限なしで採卵プラス胚移植1回の治療で15万円の補助が、凍結胚移植1回で7万5千円の補助がありました。しかし、この4月からは40歳未満の治療開始で計6回まで、40歳以上43歳未満までの治療開始で3回まで、43歳以上は助成の対象外となりました。この申請回数は一人一生涯を通しての回数です。症例にもよるのですが、35歳未満の方であれば大方は6回の申請対象期間中に二人くらいの子供は迎えられると思います。40歳以上の方は、採卵数が15個で継続妊娠率(出産まで行く妊娠率)は15%位※です。40歳以上では1回の採卵数が1~4個と少ない方が多いので採卵回数は平均4~5回といった方が多くなります。43歳で妊娠し出産まで到達された方は5回くらいの採卵はされています。
3回の助成金申請に減らされたことと、43歳以上の方を助成金の対象外にしたことは個人的には納得いきません。従来の10回の助成が理想と考えています。生まれ育ったこの地で少しでも多くの方の妊娠成立をサポートできればという思いから、この削減された部分を当院負担で補うことにいたしました。※(※詳細は当院ホームページ 教えて妊活プラスをご覧ください)

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