妊活相談室#85


子宮筋腫があると言われました。妊娠しにくくなりますか?

 

妊娠のために必要な臓器は、卵巣、卵管そして子宮となります。卵巣は、大事な卵子を保存する貯蔵庫です。卵管は、卵子と精子の受精の場であり、受精した卵を育てて子宮に戻します。子宮に戻った受精卵は、孵化して子宮内膜に侵入して育っていきます。子宮は、受精卵を育てる大事な培養器となっていきます。子宮筋腫が妊娠に影響があるかどうかは、この培養器の機能に子宮筋腫が影響を与えるかかどうかということになります。
子宮筋腫には、子宮の外に発育する漿膜下筋腫、筋肉内で発育する筋層内筋腫、子宮内膜の直下に発生し子宮内腔に飛び出る粘膜下筋腫と3タイプに分類されます。
子宮筋腫が妊娠の妨げになる可能性は、粘膜下筋腫がいちばん高いです。受精卵が着床した子宮内膜直下に子宮筋腫があると、血流が悪くなる
ことも一因になります。ただ、子宮内膜全体から見れば筋腫自体は一部にすぎません。実際、臨床上治療していて粘膜下筋腫があっても妊娠されている方は多数おられます。筋層内筋腫がこぶし大ほどあっても自然妊娠される方もおられて、自然分娩されております。

※詳細は大島クリニックのホームページ

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