ここらオタクイズ vol.01「前島密ってどんな人?」答え(2021年3月号掲載)
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vol.01「前島密ってどんな人?」の答え
「郵便の父」以外にもいろんな顔を持つ郷土の偉人にまつわるクイズです。
出題者:郷土の偉人“前島密翁”を顕彰する会
Q1.前島密の生誕の地はどこでしょうか
①糸魚川市 ②上越市 ③横須賀市
【答②】前島密は1835(天保6)年、現在の上越市下池部で生まれ、幼名は上野房五郎。父は7カ月後に亡くなり、密は母貞に養育されます。4年で生家を離れ高田へ、その後糸魚川で暮らしました。10歳で母と別れ高田に遊学。12歳でオランダ医学を学ぶため江戸へ出ました。横須賀は前島密が晩年を過ごした終焉の地です。
Q2.前島密は1868(慶応4)年、都を京都から江戸(東京)へ移すことを
提案していますが、誰宛てに提出(建言)したのでしょうか
①大隈重信 ②板垣退助 ③大久保利通
【答③】大久保利通は当初、遷都は大阪が適当と主張していました。前島密は国の中央である江戸こそが首都に最適であるなど6項目の構想をまとめ大久保利通に提出しました。これにより江戸遷都が決まり、この年、明治と改元され、江戸は東京と改められました。
Q3.前島密が社長として建設に尽力した鉄道はどれでしょうか
①北陸線 ②信越線:直江津~新潟間 ③飯山線
【答②】当初、直江津~新潟間は北越鉄道という民営の会社でした。1894(明治27)年、前島密は、渋沢栄一・大倉喜八郎などとともに株式会社北越鉄道会社を設立し、難工事と資金難の中新潟県の南北を結ぶ鉄道を開通させました。この鉄道は1907(明治40)年、国有化されました。上越線の全通より27年も前に開通しています。
Q4.前島密は1887(明治20)年に東京専門学校の校長に就任しました。
これは現在のどの大学の前身でしようか
①慶応大学 ②東京大学 ③早稲田大学
【答③】東京専門学校の初代校長は大隈秀麿(大隈重信の娘婿で天文学者)で、前島密は2代目校長です。1902(明治35)年に早稲田大学が大隈重信により創設されましたが、前島密は大学の開校準備から携わり、早稲田大学の礎を築き上げました。
郷土の偉人“前島密翁”を顕彰する会
上越市本町5-3-27
☎ 025-523-7072