妊活相談室 #139


妊活中の41歳です。5年前に出産していますが、2人目がなかなか妊娠しません。自然の妊娠は、難しいですか。

40歳以上で不妊治療された方で、自然排卵や排卵誘発剤を併用したタイミングで妊娠することはほとんどありません。39歳以上になると卵子の染色体異常が上昇し、41歳で40%染色体異常になるからです。正常の染色体は60%ありますが、体外受精のデータから受精する確率は平均80%、受精卵が孵化するまでの確率は平均40%、孵化する受精卵の正常な染色体の確率は20%となります。41歳の方の自然排卵する卵子1個の妊娠する確率は、0.6×0.8×0.4×0.2=0.0384、つまり3.84%となります。この数字は平均の値のため個人差もありますが、できれば自然排卵の1個より排卵数を多くするほうが良いかと思います。ただ、一般不妊治療では卵胞刺激のための薬剤の使用量は制限があるため、40歳以上の卵胞数が少ない条件での治療効果は低いかもしれません。できれば体外受精のような高単位での卵胞刺激ができる治療が良いかと思います。保険適用では、初日から4日間は自己注射225単位まで認められ、5日目以降300単位、以後450単位まで認められます。単位数が多くなると刺激する卵胞の数が多くなります。39歳以上の方は生殖補助医療もひとつの選択肢としてお考えになられてはいかがでしょうか(詳細は、HP cocola妊活プラスで)。

  • 妊活や更年期に関するご質問がある方は編集部まで