妊活相談室 #114


不妊治療をしている人は、卵子が減って更年期が早まるのですか?
生理が早く止まるのですか?

そういうことはありません。卵子は、何もしない自然排卵周期でも毎日一定数減っているのです。卵子の重要性を認識していただくためにも解説をさせていただきます。卵子は、妊娠5か月の胎児の頃に一番多く出来上がり、その数は700万個くらいです。しかし、生まれた時には100万個くらいになっており、生殖年齢に達した思春期の時には30万個になります。排卵のプログラムが作動して1回の排卵ごとに1,000個の卵子が動員され、その内のひとつが80~85日かかり成熟し排卵に至ります。月経時の卵巣には、その周期に排卵する卵子の入った卵胞が出現します。その卵胞の数は平均で、20歳代で20個、30~35歳まで20~16個、36~38歳で12~13個、39歳以上で8個くらいです。つまり1,000個の卵子のほとんどが自然消費され、1,000÷80日で1日あたり12.5個消費されていることになります。ちなみに精子は1秒間に数百個つくられるので、大きな違いがあります。
また、このように月経時の卵胞の数が年齢で減少しているのは、単純に毎月1,000個卵子が消費されていくと25年間で0になってしまうので、卵子の消費が制御されて動員される卵子の数が減少していると考えられます(詳細は、HP cocola妊活プラスで)。

  • 妊活や更年期に関するご質問がある方は編集部まで