cocola x かなえる旅行社 自宅で楽しむ宝塚歌劇vol.2
cocola×かなえる旅行社 自宅で楽しむ宝塚歌劇vol.2
先回はあまたある小説が原作の舞台作品のうち、2つを紹介しましたが、今回は映画を舞台化した作品をご紹介。こちらもたくさんあるのですが、弊社ツアーで観劇したもの、最近上演されたものを取り上げてみました。
2019.4/19~ 5/27 宝塚大劇場
6/14日~ 7/21 東京宝塚劇場
宙組
ミュージカル
『オーシャンズ11』
11人の男達がホテル王を出し抜き金庫破りに挑む2001年公開のハリウッド映画「オーシャンズ11」を世界で初めてミュージカル化。2011年星組(主演:柚希礼音・夢咲ねね)で初演、2013年に花組(主演:蘭寿とむ・蘭乃はな)で再演、そして昨年(2019年)4月から宙組(主演:真風涼帆・星風まどか)で公演されました。映画では主役のダニー・オーシャンをジョージ・クルーニーさん、相棒のラスティ・ライアンをブラッド・ピットさん、ダニーの妻テスをジュリア・ロバーツさんが演じていますが、宙組トップスター真風涼帆さんは長身でスタイリッシュな雰囲気がダニーにピッタリ! 親友ラスティを演じた2番手の芹香斗亜さんもスーツをステキに着こなし、まさにふたりのハマリ役といってもいいでしょう。それもそのはず、2011年星組の新人公演でふたりは同じ役を演じており、満を持しての本公演となりました。過去2回にはなかったふたりが銀橋で歌う場面も追加され、さらにパワーアップしたこの公演。宝塚歌劇専門チャンネル タカラヅカ・スカイ・ステージ(CS)で6月に放送されますので、気になる方はチェックしてみてください。
https://www.tca-pictures.net/skystage/program/20/06.html
2020.1/1~ 2/3 宝塚大劇場
2/21~ 3/22 東京宝塚劇場
(2/29~3/8 3/12~21休演)
雪組
ミュージカル
『ONCE UPON A TIME IN AMERICA(ワンス アポン ア タイム イン アメリカ)』
1984年公開のセルジオ・レオーネ監督によるギャング映画の金字塔。監督の遺作にして代表作のこの映画は、禁酒法時代にニューヨークの貧民街ロウアー・イーストサイドで育ったユダヤ系ギャングたちの友情ドラマを描いた作品。主人公ヌードルスをロバート・デ・ニーロさん、ギャング仲間で相棒のマックスをジェームズ・ウッズさん、ヌードルスの初恋の人でギャング仲間ファット・モーの妹、女優のデボラをエリザベス・マクガヴァンさんが演じています。2020年の雪組公演では、ヌードルスを雪組トップスター望海風斗さんが幼いころから晩年までを通しで演じていますが、幼年期は幼くかわいらしく、青年期はギラギラしたあふれる若さを、老年期は渋さと哀愁が漂い、2時間半の舞台で1人の一生を見事に演じ分けていて圧巻です。なかでも特筆すべきは1幕ラスト、ヌードルスがデボラに愛を告白するシーン。深紅の薔薇に囲まれた部屋でヌードルスがデボラに迫る場面は胸キュンというより心を鷲掴みにされてしまうこと間違いなしです。残念なことに新型コロナウイルス感染拡大防止のため東京公演の大半が休演となってしまいましたが、Blu-ray、DVDが発売されていますので観たいと思われる方はぜひお買い求めください。
緊急事態宣言も解除され、徐々に日常生活が戻ってきつつありますが、宝塚歌劇は6月末まで休演のため、まだしばらくは観劇できな日々が続きます。時間がある今だからこそ、元となった映画や舞台を見比べてみるのも楽しいのでは?と思います。今回ご紹介した2作品以外にもまだまだ映画をミュージカル化した作品はたくさんありますので、探してみるのもいいかもしれませんね。 次回はこれぞ宝塚の真骨頂! と思われる漫画が原作の舞台作品をご紹介したいと思います。