法律相談 #85 高齢(85歳)になり、子もいないため、先祖代々の墓の管理ができなくなりそうです…

  高齢(85歳)になり、子もいないため、先祖代々の墓の管理ができなくなりそうです。そのため、墓じまいをして遺骨をお寺が管理する永代供養墓に移動しようと思います。法的な問題点はありますか?

 まず、あなたは墓の所有者なのでしょうか。実は法律の規定は明確ではないのです。ただ、あなたが実家の遺産を引き継いでいたり、先代から「先祖のことは任せたよ」と言われたのであれば、問題ないでしょう。当然とは思っていても、墓の所有者は誰なのか確認してみてください。
 次に、墓を移動するにあたっては、近親者にあらかじめお声かけをして意見を聞いておくことをおすすめします。先祖代々の墓になりますと、そこにはあなたの先代や先々代そのまた先の方の遺骨が納めてあります。その遺骨に思いのある方は、あなただけではありません。叔父さん叔母さんなども墓や遺骨に思いがあるはずです。墓を移動するにあたっては複雑な思いを持つ人がいるかもしれません。あらかじめこちらの意思を伝えて誤解が生まれないようにすることが賢明です。
 それから、墓には葬られた方々の魂が宿っていると考えられています。一般的には、お墓の移動にあたっては、ご僧侶様にお願いをしてお経を唱えてもらい、祖先の方々の魂を抜いてもらう儀式をします(これを「魂抜き」というそうです)。考えが決まったら、ご僧侶様にアドバイスを受けたほうがいいですね

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