妊活相談室#40

卵管が通っていないため、妊娠するには体外受精しかないと言われました。体外受精は健康保険が効かないため、費用が高額になるのが心配です

 体外受精は全てが自己負担での診療となりますので、3割負担の保険診療から考えると高額になります。質問者の方のような卵管障害など体外受・顕微授精でなければ妊娠の可能性がないのであれば、年齢がお若いうちに行った方が良いと思います。子宮内膜症の重症例を除いて20歳代であれば1~2回目の受精卵の移植で妊娠可能です。自治体が行っている特定不妊治療の助成金も、1回目は30万円が支給されます。また、1年以内であれば採卵や胚移植でも2回目以降の助成額に5万円が上乗せになります。ただ、今年度からの改正で申請できる回数が減りました。一生涯通して40歳未満で計6回40~42歳で3回までになってしまいました。以前は、年齢制限なしで10回まで申請できました。残念なのは43歳までであれば4~5回くらい採卵をすれば出産までの妊娠可能な方がおられることから、3回までの制限のために費用面でその後の治療を諦める方が出てきてしまい、今までの治療がもったいない結果となってしまうということです。そこで、現在当院では経済的負担の助けになればと考え、従来の4回目以降の公的助成分を当院負担で補うこととしております。これまでに、この制度を利用され妊娠された方も出てこられました。患者様、私ともに喜んでおります。この制度をいつまで続けられるか判りませんが、無理して行ってよかったと思っております。(※詳細は当院ホームページ教えて妊活プラスをご覧ください)

  • 妊活や更年期に関するご質問がある方は編集部まで