妊活相談室 #50「夫の精液検査で精子数が少なく、人工授精か顕微授精が必要と言われました。…」


夫の精液検査で精子数が少なく、人工授精か顕微授精が必要と言われました。顕微授精は費用が掛かるので、人工授精を選びたいですが妊娠は難しいですか?

人工授精に必要とされている一般的な処理後の運動精子数の基準(500万~1,000万)はありますが、運動精子数で人工授精か顕微授精かを選択をする明確な基準はありません。当院の精子数が少ない症例での人工授精の治療成績をみると、妊娠した例と非妊娠例との有意差を示すのは精子数(妊娠例平均645万、非妊娠例平均476万)と排卵数(妊娠例平均3.1個、非妊娠例平均2.0個)の2項目でした※。つまり、精子数だけが問題なのではなく、排卵数も多いほうが良いということになります(排卵数は注射のみの排卵誘発剤を用いての結果)。
 精子数もより多いほうが良いのですが、妊娠症例の平均精子数を下回る極端に少ない数(10万~100万)でも妊娠出産に至る症例は数多く経験しています。この場合妊娠に関与したポイントは、多分精子の受精能力だと考えられます。精子の受精能力は、精子生存試験サバイバルテストで判定されます※。
 人工授精と顕微授精では費用にも大きな差がありますので、女性のご年齢が若いのであれば精子の受精能力を検査してみたうえで人工受精から治療されてみてはいかがでしょうか。(※詳細はホームページで)
 

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