妊活相談室 #51「長年、子どもを望んでいた知り合いが、排卵誘発剤を使って妊娠しました…」


長年、子どもを望んでいた知り合いが、排卵誘発剤を使って妊娠しました。私も誘発剤の治療を考えていますが、卵子が早くなくなり閉経が早くなるのが心配です。

そんなことはありません。確かに私が医師になった昭和の終りごろには、そのように考えているドクターもいました。このころの生殖医療は黎明期にあり、エコーで卵巣すら見えませんでした。生殖医療について現在のように詳細な知見が得られるようになったのは、ここ10年~20年前後です。今回は卵子の知見について述べてみます。卵子1回の排卵には、1,000個の卵子が消費されているのです。月に1個しか排卵しないから1個の消費と考えられている方がいらっしゃるかと思います。排卵のためには、まず1個の排卵に向けて1,000個の卵子が集められ、2~3か月後の生理の時には卵巣にエコーで見える胞状卵胞(卵子1コの入った袋)が複数個出現します。(年齢が上昇するに従い卵胞数は減少します)。自然排卵の場合は、この胞状卵胞のうち一つが選ばれて排卵に至ります。しかし、選ばれた卵子が良いものとは限りません。そこで出そろった卵子を少しでも多く排卵させることにより、良い卵子を排卵させる確率を上げるのが排卵誘発剤の役目です。このように何もしなくても生理の時の卵胞は1個排卵する他は消滅するものですから、排卵誘発剤を使い有効利用した方が良いと思います。(※詳細はホームページで)

  • 妊活や更年期に関するご質問がある方は編集部まで

保存