妊活相談室 #59「AMH(卵巣年齢ホルモン)は、正常の範囲より多いほうが…」


AMH(卵巣年齢ホルモン)は、正常の範囲より多いほうが妊娠しやすいのでしょうか? 低いと妊娠しにくいのでしょうか?

AMHは卵子を取り巻いている顆粒膜細胞から分泌され、卵子の数に比例すると考えられています。非常に個人差が激しく、平均値はありますが正常値は設定できません。どの年齢でもAMHがゼロを示す人が必ず存在し、高い人は20~30ng/mlを示し、正規分布しないため正常値が設定できないのです。ちなみに30歳の人のAMHの平均は3.2ng/ml、35歳で2.1ng/ml、40歳で1.1ng/mlです。このように年齢とともに減少していきます。(なお、古いデータではng/mlとpMという単位がありますので注意)
 AMHの測定値が高ければ妊娠しやすいかというと違います。今まで排卵がされず卵子が多く残っているという見方もあり、AMHが10ng/ml以上ある人は排卵障害と考えられます。AMHがゼロの場合は、卵子が全くないというわけではありません。経験上AMHがゼロの人でも治療して妊娠をされています。AMHから確認できるのは、同年齢のAMHの平均値と比較して高いか低いかということかと思います。低い場合は、早めに妊娠率の良い方法を順番に行っていくことをおすすめします。ここで大事なことは、すぐに体外受精が必要ということではありません。以前、論文で発表したことがありますが、AMHが低い人でも排卵誘発剤を併用したタイミング法で妊娠されています。(このデータの詳細はHPで)

※詳細は大島クリニックのホームページ

  • 妊活や更年期に関するご質問がある方は編集部まで

保存