妊活相談室 #65「結婚して3年ですが、妊娠しません。夫の精子が少ないと…」


結婚して3年ですが、妊娠しません。夫の精子が少ないと言われました。どうしたら良いのでしょうか?

運動精子がゼロか無精子症でなければ、治療の第一選択としては精子・精液の量的・質的異常からみて人工授精の適応が選択となります。人工授精の歴史は、最初に妊娠が成功して以来約230年が経過し、簡単で経済的な生殖医療技術として広く用いられています。昭和の終りから平成の初めにかけ、精子調整法※による治療法が開始されてからの30年の間に人工授精による妊娠率は飛躍的に上昇しました。精子調整後の精子の数と妊娠率の関係については多数の報告がされています。精子数が少ないと人工授精は無理であるとの報告、数に関係がないとする報告もあります。当院が学会発表した治療成績では、精子数の多い少ないに関係なく妊娠率はほぼ一定でした。※ 実際、人工授精では妊娠は無理と判断され顕微授精を勧められた人や顕微授精で成功しなかった人でも、人工授精で妊娠が成立している確率は二人に一人くらいおられます。
人工授精による妊娠のポイントは、注射剤を用いた排卵誘発を充分におこない排卵数をなるべく多くすることと、人工授精のタイミングになります。36歳以下の方であれば5回くらい、37歳以上の方であれば3回くらいの人工授精を目安に治療してみてはいかがでしょうか。

※詳細は大島クリニックのホームページ

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