大人の自由研究 ~古墳のなぞに迫る~
長い夏休みはないけれど、大人だって研究したいことがある!
ココラスタッフが各自「ここら」の「気になる」テーマを研究します。
第1回目はスタッフ浅岡が古墳のなぞに迫る!
”墳にコーフン!土器ドキッ!”
古墳を研究テーマに選んだわけ
子どもの頃に母親に連れて行ってもらった民俗資料館と万五郎古墳。
当たり前にあったあの古墳にどんな歴史があったのか?大人になった今、あらためて知りたい!
今回ガイドしてくださった方々
斐太歴史の里ボランティアガイド 高橋さん、中嶋さん。斐太史跡保存会の青山さん。郷土を愛し、守り、語り継ぐ。こういう方々のお陰で今日の遺跡があると実感!
斐太遺跡
妙高市役所に「古墳を調べるならまずここ」と聞き、斐太総合案内所へ。この周辺には弥生時代後期の竪穴建物跡や環濠が残る「斐太遺跡」があり、古墳群や他の遺跡とあわせて斐太遺跡群に指定されている。弥生といえば稲作の始まった時代。なぜこんな丘の上に住居が? 卑弥呼が亡くなった248年頃、日本は戦乱の渦中。現在の上越市の吹上遺跡に住んでいた人々が争いを逃れ、わずか50~60年の間、この丘陵地に移り住んだのではないかと考えられている。
電話番号:0255-72-0697
住所:妙高市宮内263-1
営業時間:4月~9月 9:00~17:00
(10月~16:00、11月~15:00)
休み:11月中旬~4月中旬
天神堂古墳群
そこは斐太遺跡のちょっと南、駐車場もない神社の入り口。パワースポット的オーラを感じる小道を抜けると、ゆるやかな斜面が開けポコポコとかわいい起伏が。「え? これが古墳!?」現在106基の古墳が確認されいちばん上にある方墳以外はすべて円墳。年代的には斐太遺跡よりちょっと後の約1,600年前。過去2度の発掘調査により鉄剣や勾玉が出土している。
観音平古墳
斐太遺跡をはさんで天神堂と反対の北側に位置し、53基の古墳が現存する。きれいに草刈りされた丘陵に円墳の丸みがいくつも。登るにつれ、その大きさがグレードアップしていくのがわかる。登りついた標高100m地点に出現したのは2つの前方後円墳! 県内最古級! まさに、古墳にコーフン! 高田平野を見下ろす眺めも最高。
万五郎古墳
田んぼの中にぽつんと佇む万五郎は横穴式石室を持つ古墳。遺体を入れた木棺を巨石で囲んだ埋葬スタイルで石室の正面には儀式が行われたとみられる建物跡が。この形は全国でも例をみない珍しい古墳なんだとか。巨石も1t以上と県内最大級! そんな貴重なものが農作業の休憩場のように解放されている。ある意味すごい。
もっと詳しく調べるならこちら!
斐太歴史民俗資料館
縄文時代からついこの間まで、土偶からそろばんまで、この地方の歴史を時代を追って見渡せる資料館。無料とはびっくりの貴重な資料がたっくさん。遺跡や古墳からの出土品も多数復元展示されている。
電話番号:0255-74-0035
住所:妙高市五日市1123-6
営業時間:9:30 ~16:00
休み:月、祝日、12月16日~3月31日
釜蓋遺跡ガイダンス
上越妙高駅西口の「釜蓋遺跡」は弥生時代の終わりから古墳時代のはじめ頃の集落跡。ここでは出土品の展示、体験学習を通して当時の様子を知ることができる。
電話番号:025-520-7166
住所:上越市大和5-771-1
営業時間: 9:00 ~17:00
休み:火曜(祝日の場合は翌日)、12月29日~1月3日
浅岡まとめ
「斐太遺跡は東日本最大級の環濠集落」と説明されたとき、こんなにも歴史的価値のある遺跡がすぐ近所にあったことにびっくり! 斐太遺跡群のようにいろいろな時代の遺跡や古墳が1か所で見られる場所は全国でもたいへん珍しいらしく、西の「吉野ケ里」東の「斐太遺跡群」と言われるほどとか。今回訪れた斐太遺跡の歴史の先をさらに知りたくなってきた! 吹上遺跡、釜蓋遺跡も調べればもっと大きな歴史の流れがわかるかも!?そうだ、いっそ子どもの自由研究にしちゃおうかな!?
【後日談】
斐太歴史の里総合案内所にcocolaを追加でお届けにうかがったところ、ボランティアガイドの近藤さんが、なんと!これを!茅の葉で作ってくださいました! 作り方を習いに行きたい!
そして、「今朝咲いたばかりのとても珍しい花なのよ」と名前を教えてもらったお花なのですが「ヒメ・・・なんとか」忘れてしまいました。 思い出せない・・・ご存知の方教えてください!