#17 もんぺ製作所 代表 パタンナー・赤木 美名子さん
もんぺ製作所 代表 パタンナー
赤木 美名子さん 岡山県岡山市出身
上越市吉川区在住歴 7年
酒造りがしたいというご主人の夢を叶えるため、全国的にも知られた「杜氏の郷」吉川区へ。大手アパレルメーカーを退職後フリーランスで続けていたパタンナーの職は封印し、自分は大好きな米作りをすると決めた。しかし、手に職があるなら続けるべきだという地元の人の助言で、東京との仕事も続けた。移住とともに授かった娘が保育園に入り時間ができると、もんぺ作りを開始。農作業ではくもんぺに洋服としての可能性を感じた。もともとパンツのパターンは得意。採寸からの受注生産で、その人にぴったりの一着を仕立てる。街まで出なくてもできる仕事を山の中に創りたいと、縫い手は地元の女性たちに。そのもんぺは、昨年ニイガタIDS賞を受賞。県内での認知は高まった。現在メインで使用しているのは新潟市の亀田縞だが、浦川原の工房「つばめのうた」の藍染めも使い始めた。自分の足元にあるものと自分の手を使って生きる手ごたえを今感じている。とくにコロナ禍では食べ物を作っていることと二足の草鞋をはいていることであまり不安を感じずにいられると言う。上越市移住インフルエンサーだったこともあり移住者としての視点も鋭い。集落の先輩に甘えられるのも今のうち。移住するならあと数年だと言う。もんぺが都会の人を吉川に呼び込むきっかけになればと、この春試着室をオープンした。 その人の体に合わせて型紙を作るように、土地に合った自分なりの生き方を設計する赤木さん。亀田縞のもんぺみたいにまっすぐでかっこいい。
廃業した温浴施設を改装した試着室。1階には特産品コーナーも開設予定。
都会の人に来てもらって山里全体を体験してほしいと考えている。試着体験は要予約。
山のなかの試着室 吉川区上名木3444-1
★ご紹介ください★
よそから上越地方(上越市・妙高市・糸魚川市)に 移り住んだ方をおしえてください。紙面でご紹介させていただきます。