ここらオタクイズ vol. 42「川上善兵衛のこと、知ってる?」答え(2024年9月号掲載)

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「日本のワインぶどうの父」と呼ばれる、川上善兵衛にまつわるクイズです。(出題者:(株)岩の原葡萄園)

Q1.川上善兵衛が岩の原葡萄園を開園したのはいつ?
①明治23年(1890年) ②大正11年(1922年) ③昭和9年(1934年)

【答①】明治23年(1890年)

1890年(明治23年)、川上善兵衛が自宅の庭園に鍬を入れ、葡萄園を造ったところから始まりました。以来130年以上にわたり、善兵衛がぶどうとワインにかけた情熱を受け継ぎ、高品質の日本ワインを造りだすための努力を続けています。

Q2.川上善兵衛がワインの低温発酵・低温熟成のために活用したものは?
①太陽光  ②風  ③雪

【答③】

川上善兵衛は良質なワインを造るため、発酵温度コントロールや夏場のワイン熟成庫の温度管理に、雪を利用しました。冷却設備の無い時代に、ワイン熟成庫である「第二号石蔵」に雪室を併設し、雪による冷却を実現したのです。岩の原葡萄園では、CO2の発生量を削減して環境負荷を軽減することを目的に、2005年(平成17年)に雪室を復活させました。冷却機能だけでなく、雪を直接利用したワインの貯蔵や、ワイナリーご見学の皆様に、ちょっとした雪国体験をしていただくことができます。(見学ができる期間は4月~10月)

Q3.川上善兵衛が開発したぶどう品種で、日本の赤ワイン用の原料として最も普及しているのは「マスカット・○○」?
①シャイン  ②ベーリーA  ③ベーリーB

【答②】ベーリーA

創業当時は海外のぶどう品種およそ500種類を取りよせ、その育成を試みましたが、うまくいかずに苦労の連続でした。そして、1922年(大正11年)6月から日本の気候風土に適したぶどう品種を求めて品種改良を開始。1万311回の品種交雑の中から「マスカット・ベーリーA」、「ブラック・クイーン」、「ローズ・シオター」、「レッド・ミルレンニューム」、「ベーリー・アリカントA」など22の優良品種を生み出しました。特に「マスカット・ベーリーA」は現在、全国各地で栽培され、日本の赤ワイン用原料の主力品種となっています。