2019.4月号 編集後記

 冬囲いを解いて、次はタイヤか、と思っていた矢先、降りました。
翌日庭のメダカを見に行ったら、ガーン!! 石壺が雪の塊でいっぱいに! 囲いを外したときは越冬前と同じ5匹が元気に泳いでいるのを確認したのですが…。一心不乱に雪の塊を両手で救い出すも、どこまでいっても雪の塊…。メダカ~!

(以下、cocola紙面からの続き)
 雪を全部救い出し、感覚のなくなった手でそっと水の底を探ってみる。水は泥で濁り、中にメダカがいるかいないか全然わからない。とりあえず水が澄むのを待とうと家に入り、母に事態を告げると、「私も見てくる」と庭に出ていった。
 しばらくして、「いたよー!!」と家に飛び込んできた。母の手の中には雪の塊の中に大きい目を見開いたメダカちゃんが1匹!

 大急ぎで雪の中から救出し家の中にいるメダカの鉢の水を小さい皿に取ってその中に入れた。動かない。だめか。と思った瞬間エラがピクっと動いた! 私がかき出した雪の中に埋まっているのがまだいるかも! 雪の塊を細かく崩して捜索、するともう1匹! 手に取ろうとするとぴょん! と元気に飛び跳ねた。あと3匹!
 しかし、投げ出した雪の塊をそっとそっと大急ぎで手で崩してみたが、他には見当たらず。その日はあきらめた。
 翌朝、泥が底に沈んだ石甕をのぞき込むと、底に横たわる1匹が。完全に魂は昇天している。ごめんなさい。合掌。すると、するするっと動くものが! あ、もう1匹! 残りの2匹が元気な姿を見せてくれた。

 前の日片方の肺でかすかに呼吸していた最初に救出した1匹は、次の日には息絶えてしまった。結局3匹が助かり、2匹は天に召された。メダカの石甕は太陽光パネルの落雪が直撃する位置にある。降る雪をかぶったくらいではこんなことにはならなかったのだ。メダカの冬囲いを解くのはGWまで待とう。次の春までこの教訓を覚えていなくては。