妊活相談室 #29「女性は年齢が上昇すると、どうして妊娠しにくくなるのですか?」

女性は年齢が上昇すると、どうして妊娠しにくくなるのですか?

  答えは卵子の染色体の問題です。卵子は、生まれてから二度と作られないことが原因です。ここが精子と卵子の大きな違いです。精巣には簡単に言えば精子をつくる工場みたいなものがあり、どんどん作られて(一日に数千万個)出荷されていきます。精子は常に新しい細胞でいて、動いている形の整ったものであれば染色体は100個中99個は正常です。かたや卵子には出生後に生産工場はなく、卵子が原子細胞の状態で排卵という出荷を待っています。この卵細胞は、お母さんのおなかの中で出来上がり出生後は女性の年齢と同じく年を取ります。女性の年齢が上昇すると、卵子の染色体の異常率が上昇します(異常率について詳しくはホームページをご覧ください)。受精卵(卵子に精子が入った卵のこと)になるとさらに異常の割合が加算されます。一般的に、不妊症の方で体外受精をすると受精卵10個に対して5~6個の染色体異常ができます。染色体異常の起きた受精卵は妊娠にたどり着きません。
衝撃的な数字ですが、例えば鶏は生後1~2年で卵を産み、100個の卵から90数羽のひよこが生まれます。ハツカネズミは、生後20~40日で生殖し100個の卵から90%以上の確率で子供を増やします。これは生まれてから短期間での受精のため卵子の染色体異常がないためです。
ライフプランを立てる上でお子さんをご希望であれば、これまでのお話を参考にしていただき早めの妊活をお勧めいたします。

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