漢方でととのえるvol.16「「歯」は生命力のバロメーター!」

漢方では、「歯」の状態は成長発育を担っている五臓の中の「腎」という機能と深くかかわっていると考えます。
虫歯になりやすい! 若いのに歯が抜ける! という場合は腎が弱っているかもしれません。
また歯が弱いということは骨も弱いと考えられるので、先天的に腎の働きが弱いお子さんは、歯が生えるのが遅く、身長も伸びにくいことがあります。
腎は、精というエネルギーを蓄えていて、親から受け継いだ先天の精と私たち自身が食べ物から自分で作り出す後天の精があります。これが不足すると成長の遅れ、生殖機能の減退、また加齢によっておこる白髪や足腰の弱りも加速していきます。
冬は腎を弱らせる季節です。お風呂はシャワーだけではなく湯船に浸かってゆっくり温め、足腰を鍛える運動を日常に取り入れましょう。