漢方でととのえるvol.10「夏は「脾(ひ)」と「心」が要注意!」
夏の始まり梅雨。頭痛・めまい・浮腫み・食欲不振などの湿邪による不調が出やすい季節です。湿邪とは体に余分な水分が停滞することで、その影響を受けるのが「脾」です。漢方での「脾」は消化器系全体のことで、食物を消化吸収しその栄養を全身に送り出す土台です。
問題なのはこの季節に多くなる冷たい飲み物です。冷たいものは胃腸の働きを停滞させ水はけを悪くし、さらに「気血水」のバランスまでも崩してしまいます。
そして夏の暑さは「心」の働きを弱め気虚の症状を起こしやすくなります。体温を下げるための発汗は「気」もいっしょに消耗します。体力がないと精神的な不安や不眠が起こりがちです。
夏は冷たい飲み物・ガブ飲みに注意し、基礎体力の低下を防いで秋に備えていきたいところです。