魅力あふれるここらんしょ Vol.37

妙高市(旧・妙高高原町)出身
元ノルディック複合選手
曽根原 郷(そねはら ごう)さん( 30)

 

ジャンプとクロスカントリースキー両方で競う過酷な競技、ノルディック複合の選手として2022年3月まで世界各国を巡りW杯を連戦していた曽根原さん。約100mの高さからのジャンプは見ているだけで怖そうだが…。「何回飛んでも恐怖心はあります。でもそれ以上に飛んでいるときは気持ちがいいんです」。その爽快感は日常生活では決して味わえないものだという。
物心ついた時から自宅裏のスキー場(現在は閉鎖)でスキーを始め、小1からクロスカントリースキーを、小5の時に近所の同級生・清水礼留飛(ソチ五輪団体銅メダリスト)・亜久里兄弟に誘われジャンプを始める。早い時期から注目され活躍していた清水兄弟とは異なり、曽根原さんの高校時代の最高位は国体3位。高3時にナショナルチームに入ったが、特別視
される選手ではなかったそう。
そんな曽根原さんが20年もの間競技を続けられたのは「自分のペースで達成できる目標を立て、それに向かって少しずつ努力する楽しさや達成感があった」から。急に大きく成長するというより地道に少しずつ進んでゆく。それが一番の特技なのかもという。実業団でも競技を続けたが北京五輪出場の夢が絶たれた時に引退を決意。現役時代にいただいた地元からの声援を地元の方に返したいと、現在は妙高市役所に就職し、生涯学習課スポーツ振興係に。今は週末に夫婦ふたりでビールを飲むことに幸せを感じながら、スキー仲間と子どもたちにスキーの楽しさを伝えるイベントを開催したりと、多忙な日々を送っている。

 

 

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