妊活相談室#88


子宮卵管造影検査とは、どんな検査ですか? 痛いと聞きましたが。

 

 子宮卵管造影検査とは、子宮の形態と卵管の通過性を確認するために不妊治療では必ず行う検査です。その検査方法は、子宮口より造影剤を注入して、造影剤が子宮腔内から卵管を通って、腹腔に流れて拡散したところをレントゲン透視下で撮影します。よく子宮卵管造影は痛いといわれますが、これは造影剤によるところが大きいかと思われます。子宮卵管造影には、1920年代から油性のヨード造影剤(商品名:リピオドール)が使用されてきました。これが、腹膜刺激性が強いため痛みを起こすと考えられます。現在使用している等浸透圧の非イオン性水溶性のヨード造影剤(商品名:イソビスト)は腹膜刺激性が少ないので、これをゆっくりと注入すると痛みを訴えられる方はほとんどおられません。痛くなる方もおられますが、その場合は卵管がつまっていることが大半です。
子宮卵管造影の検査適応条件があります。ヨード剤を使用するため、以前CT検査、MRI検査の時に造影剤使用でアレルギーが出た方は検査を行えません。また、甲状腺疾患のある方もその病状によっては検査を行えません。保険適用であり、自己負担金は造影剤込みで3,670円です。

※詳細は大島クリニックのホームページ

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