ここらオタクイズ vol.20「二本木駅のこと知ってる?」答え(2022年10月号掲載)

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vol.20「二本木駅のこと知ってる?」の答え

上越市中郷区にある二本木駅には日本の鉄道史が今も息づいています。
出題者:えちごトキめき鉄道

Q1.県内で唯一の仕組みが敷設されている、二本木駅の珍しい仕組みとは?
①千鳥式ホーム  ②デッドセクション  ③スイッチバック

【答③】スイッチバック

スイッチバックは昔のSL走行時代の名残です。当時の列車は力が弱く、急坂の途中で一度止まると発進ができなかったため、坂道から離れた平らなところに駅を作り、そこまで列車を引き込んで停車させ、そこから出発する仕組みを作りました。現在の列車は昔のようなこともなく、坂の途中に駅舎を移転するなどして、スイッチバック駅は数少なくなっています。二本木駅は新潟県内で唯一スイッチバックが現存する駅です。ちなみに千鳥式ホームは2本の線路でプラットホームをずらしたものや単線区間で1本の線路の両側にプラットホームをずらして設けたものです。トキ鉄沿線では筒石駅とえちご押上ひすい海岸駅がこれにあたります。デッドセクションは交流と直流の間にある無通電区間で、梶屋敷駅とえちご押上ひすい海岸間にあります。

Q2.二本木駅には、国登録有形文化財になったレンガ造りの倉庫があります。この倉庫は何のために作られた?
①毎日の売り上げを保管する耐火金庫 ②ランプやその燃料を保管する倉庫 ③防音のしっかりした駅係員用の仮眠室

【答②】ランプやその燃料を保管する倉庫

ランプ小屋とは、明治時代の電気器具がまだ未発達だった頃に、鉄道の客車及び駅業務や保線用の照明用ランプ、燃料などを収納していた倉庫のことです。発火する可能性のある危険物を取り扱うことから堅牢な煉瓦造りとなっています。特に当時の木造客車の車内照明には灯油ランプが使われていたため、ランプと燃料を収納するのに使われたランプ小屋は、明治時代に建設された鉄道などの主要駅には一般的に存在していましたが、電気の発達により急速に姿を消していきました。

Q3.二本木駅のホーム先端部に、他ではあまり見かけない施設があります。それは何のための施設でしょうか?(冬期は見えません)
①駅カフェさとまるーむの屋外飲食スペース ②列車誘導員の訓練スペース ③列車の撮影ができる展望デッキ

【答③】列車の撮影できる展望デッキ