#33 地域おこし協力隊(上越市清里区) 髙木 桂(かつら)さん (40)
北海道雨竜郡秩父別町(うりゅうぐんちっぷべつちょう)出身
上越市在住歴1年11か月
出産・子育てで社会と切り離されてしまうという女性が多いなか、この人は逆を行っている。妊娠を機に、地方移住を決めた。北海道出身で東京に 年近く住み、夫は神奈川県出身。二人とも住んだことのない土地という条件で、教育と子育てを軸に移住先を探した。首都圏からのアクセスがよく自然災害が少ない新潟県に的を絞り、上・中・下越を訪問。山と海が近くて雪が降り、県下3位の都市というユルさが気に入って上越に決めた。協力隊になったのは住居面のサポートなども魅力だったが、地域に早く馴染めそうだったのと福祉関係の現場で働く人の後ろ支えをしてきた前職の経験がいかせる仕事だと思ったから。2021年4月に着任。ビュー京ヶ岳のカフェやイベント運営などの活動を重ねてきた。任期は3年で、この4月から3年目。後半は自立に向けた準備を始める。東京にいたとき、地方の子どもはどっぷり自然につかった生活をしていると思っていた。しかし、現実は部屋でゲーム。東京と変わらない。
地域の農家と学校が連携して農業体験をすれば、子どもも地域も元気になるのに。昨年は清里小6年生と朝市をやるなど、活動の糸口ができた。そしてこの夏を目標に、自分自身の事業として地域の農業と教育・子育てが混ざり合う交差点のような場所を作ろうと計画している。忙しすぎて自分の子どもとの時間がなくなるのでは? 「いえいえ、どうしたらこの子と長く一緒にいられるだろうと考えた結果です」。我が子を中心に社会と関わる。理想のママ像かも。
3月18,19日、新幹線開業8周年記念として、上越妙高駅西口フルサットで「地域おこし協力隊マルシェ」を開催。協力隊員同士の連携でいろいろな試みに挑戦している。
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よそから上越地方(上越市・妙高市・糸魚川市)に 移り住んだ方をおしえてください。紙面でご紹介させていただきます。