法律相談#92

新型コロナウイルス対策のために購入したマスクを確認したら、髪の毛が付着していたり、染みがついていたりしました。私は、売主に対してどういう責任を追及することができるでしょうか。

購入した商品の品質や性能に欠陥があるのであれば、売主は契約上の義務を尽くしたとはいえませんよね。ですから、買主は、売主に対して商品の修理を求めたり、いったん購入した商品を売主に返品してほかの欠陥のない商品の引渡し(代替物)を求めることができます。これらを法律用語で履行の追完請求権といいます。
この場合だと、買主は替りの新品のマスクを求めることができます。また、修理(異物を取り除いてほしい、シミ抜きしてほしい)を求めることもできますね。そして、この買主の修理請求などに売主が応じない場合には、買主は売主に対して代金の減額請求ができます。また、売主に落ち度が認められる場合には、買主は売主に対して損害賠償を求めたり、契約の解除をすることも可能となります。
ただし、商品売買の場合、これらの責任追及は、買主が商品に欠陥があると気づいた時から1年以内にその旨を売主に通知する必要があります。その理由は、商品に欠陥があるかどうかの判断は、時が進めば進むほど困難になるため(商品の使用や劣化が生ずる)、早期に法律関係を安定させる必要があるからです。

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