妊活相談室#84


年齢以外で妊娠しにくいかどうかの判断材料はありますか?

 

妊娠に必要なポイントは卵子であり、卵子=卵巣と考えられます。卵巣の機能を示す指標があり、3つの指標項目、AMH(残りの卵子の数に比例する「抗ミュラー管ホルモン」)、胞状卵胞数(月経時の卵子の入っている袋の数)、月経時のホルモンFSH(卵胞刺激ホルモン)で妊娠しにくいかどうかを判定します。生理時に、その周期に排卵する卵子の候補が卵巣に卵胞として現れますが、AMH値や胞状卵胞数が低値だと排卵する卵子の候補が少なくなります。候補が少ないということは、妊娠しうる卵子の候補も減るということになります。排卵する卵子の候補が多いほうが妊娠率は良いとされています。
体外受精において卵子が15個~25個あると出産まで至る妊娠率は34歳未満で40%(低いと思われるかもしれませんが、神様が創るのは25%)ですから、卵子の数が多いほど妊娠の可能性が上がるわけです。妊娠のための治療の第一段階は、排卵誘発剤を用いて3個くらいの排卵数でタイミングをとっていただきます。妊娠される方の6割程度はこの治療で妊娠されます。FSHに関しては、10以上あると卵巣機能不全、18以上でホルモン的閉経状態の定義に当てはまり、高い数値ほど妊娠しにくいということになります。

※詳細は大島クリニックのホームページ

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