漢方でととのえる vol.7「秋口も『水毒』に要注意!」
夏の疲れが残る季節、食欲不振、だるさ、頭痛、めまい、下痢、鼻汁、かくたん喀痰などの症状は「水毒」が絡んでいることが多いのをご存じですか? 夏は脱水症予防のため水を飲むように心がけますが、つい冷たい飲み物を多量に摂取しがちです。その人に必要な水分量は、体温・筋肉量・運動量・代謝量などによっても違うので自分に見合った量を知っておくことが大切です。
水分が胃に入ると、体内の陽気によって温化・吸収・気化の過程を経て体液となりその役割を果たします。この時、この陽気が弱い人は水を代謝しきれず胃内に水が停滞し「水毒」の症状を起こします。
日頃の水分摂取はできれば体温より温かいもので小まめに少しずつを基本とし、漢方薬を使わなくても自分でコントロールしたいものですね。
水分をコントロールする生薬は「ぶくりゅう茯苓」「そうじゅつ蒼朮」で、よく使われる処方は「ごれいさん五苓散」などです。気になる方は当店の漢方カフェで気軽にお試しいただけます。