漢方でととのえるvol.17「自律神経の「陰」と「陽」」

自律神経の中で昼間活動するのが交感神経、夜間に働くのが副交感神経です。交感神経優位の状態が「陽」で戦闘態勢に入りバリバリ仕事をする状態で、その反対の副交感神経優位は「陰」でリラックスし疲れた体のメンテナンスをしている状態です。
また、春はすべてのものが上へ上へ伸びやかに動き出す時季で「陽」に向かって行く季節。人間も働きすぎ、気の使いすぎ、運動のしすぎになりがちです。特に昼夜が逆転しやすいお仕事の方、体調にお気を付けください。日光を浴びることで分泌が促進される元気ホルモン「セロトニン」、暗くなると分泌される睡眠ホルモン「メラトニン」の調節が難しくなります。照明や暗さを自分のペースに合わせて意識的に「陽」と「陰」を作ってバランスをとることもひとつの方法です。一度バランスを崩すと戻すのが大変なので予防が一番です。